コニカ ⅡA(110146 & 130307)の修理日記

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コニカⅡ型シリーズの最高級機ⅡAを同時にオーバーホールする。2機とも故障の状態は違うが、スローガバナーだけは共通して動作状態が良くない。古いカメラだけにほこりっぽいが2機とも程度はとても良い。

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ヘリコイドグリスは両機とも堅くなりかけていた、巻き上げ機構のグリスも1機は重く動きが悪い、とにかく2機ともバラバラにする。 ホコリや手垢などを落として細かいコンパウンドで磨くと、メッキが良いだけに非常にキレイに光り輝く。

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 ヘリコイドとは違うグリスが用いられていて、変質すると巻き上げが重くて動かないときがある。実に簡単な機構だが分厚いギアーが使われている、歯が細かいので動きはなめらかだ。

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シャッターハウジングの中はホコリや金属粉がいっぱいだ、それにアブラ分が絡んでしまうと傷が付きやすい。2機ともハウジング内には油分は入ってなかった。

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これはこのカメラにのみに使われているシンクロ接点のマイナス側のブレードだ、実にデリケートにゆがめられていてうっかり取り扱うとプラス側に接触しないこともある。 全くやっかいな代物だ。

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シャッターテストも終わりヘリコイドとの連結をする。両機ともレンズは全く傷やカビなど無かった。さすがは『ヘキサノン f 2.0』だ。実に美しい。

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距離計も実に簡素で堅牢、特にコニカカメラのハーフミラーは強く、はっきりと見える。蒸着面に息をかけて拭いてもとれないほどだ。距離計の調整も終わり綺麗なカメラに仕上がった。

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