ミノルタ A5 (182452)の修理日記

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レンズシャッターで「1/1000」を装備しているカメラは数機しかない。このカメラの兄貴分で、AL
、フジカ35SE、ヤシカリンクス、アイレスレーダーアイ、などだ。 この年代のカメラにはだいたい
化成モルトが使われていて、だいていは水性化してヘリコイド部にアオサビが発生している。
真鍮製の部分だから鉄みたいに腐食してないので洗浄すればキレイになるので助かる。

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ヘリコイドはパネルに直接込まれていて、しかもレリーズリング、チャージングリングも
一体になっている。シャッターを組み込まないとヘリコイドリングの一部が浮遊しているが
組み込んだ時の動きは実にスムーズでナカナカ合理的だ。

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巻き上げレバーの戻りが悪く、分解してみるとグリスが劣化していた。
チャージングリングの粘つきと相関してよけいに動きを悪くしているのだ。
ボディ側にもモルトの代わりに毛糸を入れてある、その方が遙かに安全だ。

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シャッターは「シチズンMLT」で、一枚目の羽根と五枚目の羽根の先端が少し跳ね上って
いるのが特徴的だ。又、シボリ羽根も8枚もあって円形に近く写真の「ボケ味」がよい。

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ヘリコイド側にも毛糸を入れて鏡胴の組み終了。

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ファインダーのノリ気が無くなっていたので分解する事が出来、プリズムなど隅々まで清掃できた。
普通、プリズムは滅多に外れないようにノリ付けされている。

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1/1000でシャッターを切ると、いわゆるシャッター音 シャキッ では無く チャッ と言った感じだ。
貼り革はノリ付けがきつくうまく剥がせなかったので新しい物に貼り替えた。
当時の販売価格は¥14000.-と安価だったが、意外にデラックスな造りをしたカメラだ・

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